Childcare support

子育て支援情報
コラム:離乳食について
赤ちゃんが産まれて、毎日母乳やミルク、おむつ替えなどで慌ただしく過ごしていた時期から、あっという間に半年近く経過しているなんてことも。
今までお母さんからもらった免疫で守られ、母乳やミルクで栄養を補っていた赤ちゃんも、少しずつ食品から栄養を摂取する必要がでてきます。とは言っても、いきなり最初から大人のようには食べられません。
少しずつ練習していくその過程が「離乳食」です。

「何をどの時期にどのように食べさせてあげたら良いの??」と心配になるかもしれませんが、焦る必要はありません。
柔らかいもの、消化に良いものから、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。
何よりも大事なのは、目安通りに進まなくても焦らないこと!
赤ちゃんにも好き嫌いもあれば、気分が乗らない日もあります。明日は明日の風が吹く、ケセラセラの気持ちで臨みましょう!
赤ちゃんが食べることを楽しいな♪と思うことができるように、笑顔でゆったりした気持ちで「美味しいね♪」と声をかけながら与えてあげてみてください。
赤ちゃんも食べたい気持ちになるはずです。
離乳食スケジュール
離乳食の進み方の目安です。うまくいかない時は時期にこだわらず、前の段階に戻してみることも大切です。
食べる量も、体重がしっかり増えていれば、こだわりすぎる必要はありません。
まずは食べることが楽しい、嬉しいと感じてもらうことが大切です。
舌の動きや歯の生え方・口の発達
初期
(生後5~6ヶ月)
食べることに慣れ、飲み込むこと(ゴックン)を覚える時期です。
中期
(生後7~8ヶ月)
歯が生え始め、豆腐の硬さ程度のものを、舌と上あごでつぶして食べます。
後期
(生後9~11ヶ月)
食べ物を前歯で噛み切って、歯ぐきでモグモグ食べるようになります。 自分で食べたい、触りたいが旺盛になります。
完了期
(生後12~18ヶ月頃)
かじったり、噛んだりが上手になる時期です。手づかみ食べが中心ですが、食具も使いたがるようになってきます。
離乳食の食べさせ方と授乳の目安 
※●は食事の回数です
初期
(生後5~6ヶ月)
●1日1回
たくさん食べることよりも、口に入った離乳食を唇を閉じて飲み込めるようになるのが目標です。
新しい食材は、ひとさじ量で試し、食物アレルギーの反応や消化状態を見ながら少しずつ進めていきましょう。
母乳や育児用ミルクは、赤ちゃんが欲しがるだけあげましょう。
中期
(生後7~8ヶ月)
●1日2回
味や舌触りを楽しめるように食品の種類を増やしていきましょう。
鉄が不足している時期なので、鉄の摂取を意識した食材を取り入れましょう。
栄養の中心は母乳や育児用ミルクです。
母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは1日3回程度あげましょう。
後期
(生後9~11ヶ月)
●1日3回
・母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは1日2回程度あげましょう。
完了期
(生後12~18ヶ月頃)
●1日3回+補食1~2回
食事の合間に「補食(おやつ)」を加えましょう。補食には、お菓子よりも果物やいも類などが良いです。
母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは食欲や成長に応じてあげましょう。
牛乳を加熱しないで飲めるようになります。
食べ物の硬さ(調理形態)
初期
(生後5~6ヶ月)
ペースト状から始めましょう。調味料は使わず、だしと素材の味を生かしましょう。
中期
(生後7~8ヶ月)
ペースト状のものを上手にゴックンできるようなら、硬さを次のステップに移行しましょう。
指で簡単につぶせる豆腐くらいの硬さが目安です。
とろみをつけると、口の中でまとめて飲み込みやすくなります。
少しづつ調味料で味をつけ始めていきます。
後期
(生後9~11ヶ月)
歯茎でつぶせる、食べ頃のバナナが硬さの目安です。
スティック状の物から、手づかみ食べの練習をスタートしてみましょう。
食べる楽しさを知るために、様々な食感を取り入れましょう。
完了期
(生後12~18ヶ月頃)
軟飯からご飯に変わっていきます。
薄味を基本に、バランスの良い献立を心がけましょう。
肉団子くらいの硬さで、手づかみできる大きさの物を取り入れましょう。
保育園での離乳食の進め方
済聖会では離乳食の園児さんもお受けしております。 お子さまの成長に合わせ、ご家庭と連携を取りながら離乳食を進めてまいります。 一人一人のペースに合わせ、あせらずゆっくり、食事を楽しめるよう心がけております。 お子さまの”食べ物の初めて”はご家庭にご協力をいただき、お子さまの体調に変化が無いかを確認していただいております。 保護者の皆様には、離乳食の進め方や、調理方法のアドバイスを一覧にまとめたものをお渡ししております。 済聖会の保育園へのご入園をご検討いただく方も、そうでない方も参考にしていただけたら幸いです。
1.離乳食初期(5~6ヶ月)を開始するためのチェック表

あせらず、ゆっくり、赤ちゃんのペースに合わせて、楽しんで進めましょう!!

<初期食>調理方法のワンポイントアドバイス

穀類うどんうどんはできれば乾めんを使用、米、
食パン食パンの白い部分+粉ミルク+水でパンがゆに
野菜かぼちゃ、キャベツ、さつまいも、じゃがいも or 片栗粉片栗粉はだし煮のとろみづけに、だいこん、たまねぎ、小松菜葉物野菜は、葉先の柔らかい部分を使用、トマト、にんじん、はくさい、ブロッコリー、ほうれん草
果物オレンジ バナナバナナはつぶしやすく、とろみづけにも便利、みかん、りんごりんごはすりおろして
魚類カレイ、しらす干し魚類はパサつくようならとろみをつけると食べやすくなりますよ。
豆類豆腐
その他かつおだし、昆布だし、麦茶
  はアレルギーを起こしやすい食材です。
2.離乳食中期(7~8ヶ月)を開始するためのチェック表

少しづつ調味料で味をつけ始めていきます!!

<中期食> 初期から増える食材 調理方法のワンポイントアドバイス

野菜いんげん、きゅうり、とうもろこし、なす、ちんげんさい、トマト缶 or トマトピューレ、なす、ピーマン or ・パプリカ 野菜はだしで軟らかく煮たり、細かく刻んでおかゆに混ぜたり
果物いちご、レモン果汁 レモン果汁は、ごく少量をりんごやバナナにたらしても○
肉類 鶏肉 鶏肉は最初はささみから。肉類はパサつくようならとろみをつけると食べやすくなりますよ。
魚類 、たら、ツナ水煮缶、メカジキ 魚類はパサつくようならとろみをつけると食べやすくなりますよ。
豆類納豆 or 大豆水煮 ひきわり納豆もしくは刻んでおかゆに混ぜてネバネバを少なくすると食べやすいですよ
その他かつお節、上白糖、塩、しょうゆ 、あおさ or 海苔 or わかめ、プレーンヨーグルトみそ
  はアレルギーを起こしやすい食材です。
3.離乳食後期(9~11ヶ月)を開始するためのチェック表

食べ物を手でつかんだり、つぶしたりして様々な感触を楽しみだします。これは食べ物の形や感触を手で触れて学んでいる証です!!

<後期食> 中期から増える食材 調理方法のワンポイントアドバイス

穀類マカロニ or スパゲッティ
野菜きのこ類 きのこ類は、はじめはみじん切りにさといも、セロリ、ねぎ、もやし、れんこん れんこんは、すりおろして食べやすく
肉類 豚肉 豚肉はひき肉だと食べやすいですよ
魚類さわら さわらの旬は冬~春頃です。夏は店頭に並ばないことが多いので、時期のうちに。
その他ケチャップ、サラダ油、すりごまチーズ 、はるさめ、ひじき、マヨドレ マヨドレは卵不使用のドレッシングです。スーパーのマヨネーズ売り場にあります。
  はアレルギーを起こしやすい食材です。
4.離乳食完了期(1歳~1歳半)を開始するためのチェック表

大人と同じものが食べられるようになりますが、味付けは大人の1/3程度を目安にしましょう!!

<完了食> 後期から増える食材 調理方法のワンポイントアドバイス

穀類餃子の皮 or しゅうまいの皮中華めんホットケーキミックス焼きそばめん
野菜切干大根、グリンピース、ごぼう、たけのこ、トウミョウ、パセリ粉、水菜、みつば
果物パイン缶、ももジュース or もも缶、ぶどうジュース or 干しぶどう 干しぶどうはレーズンのことです。水でふやかすと柔らかくなり、食べやすくなります。
肉類 牛肉加工品(ソーセージ or ハム or ベーコン)
魚類練り製品(かまぼこ or ちくわ)
豆類油揚げ or 生揚げ 生揚げは別名「厚揚げ」です。豆乳 or 豆乳クリーム 豆乳クリームはスーパーの牛乳コーナーにあります。
その他ウスターソース or 中濃ソース梅びしお 梅びしおはチューブに入った梅のペースト(ねり梅)です。、カレー粉、寒天 or アガー 原材料に寒天orアガーが含まれている市販品でも○牛乳、ココアパウダー、酒、しそふりかけ しそふりかけの商品名は「ゆかり」です。中華風だし生クリーム 、本みりん、洋風だし(コンソメ)
  はアレルギーを起こしやすい食材です。